ローズマリー香るライ麦チーズパン
KASE-ROGGEN MISCHBROT MIT ROSMARIN
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浅井 一浩シェフ のコメント

パンの名前は「ローズマリー香るライ麦チーズパン」です。
ライ麦が70%入ったロッゲンミッシュブロートの生地を主体とし、チーズとナッツがたっぷり入った、歯切れのよいおつまみの様なパンに仕上げました。
工程の重要なポイントは、さっくりと仕上げるためにも練り過ぎないという事です。チーズを主体とした副材料にナッツも入るので、生地が締まります。ですから、最初に生地を柔らかめに作ってください。発酵を取りすぎない事もポイントです。生地は固く締まっていますが、実際は給水が100%のゆるい生地なので、タイミングを逃すとダレたボリュームの出ないパンになってしまいます。
素材のポイントですが、練り込み用の「とろけるやわらかゴーダ」は見た目は普通のシュレッドチーズとあまり変わりませんが、焼成後も固くなりません。モザレラと比べ、ライ麦のパンにも負けない風味の強さを持つゴーダを使いました。「PキューブM8mm」は、焼成後にもチーズの形状を残したかったので選びました。大きすぎるとパンの邪魔になりがちですが、作業性も食感も良かったです。「北海道十勝パルメザンチーズ生削り」については、パンに練り込まずに焼成直前にふりかけることで、チーズ本来の味を残しました。お客様が一目でチーズが入っているという認識ができ、かつ焼成後のパンの表情が良くなります。
今回はライ麦を主体としたパンを作りました。ライ麦のパンは難しいと考える方も多いでしょうが、実際にはそこまで難しくなく、多くのポイントがあって、やるほどに奥が深く面白いパンです。自分でも試してみると、ラインナップが華やかになると思います。ぜひ一度この様なライ麦とチーズのパンを作ってみてください。

TOMONI PAIN

トモニパン

住所:〒286-0017 千葉県成田市赤坂2-1-15
TEL:0476-27-1050
営業時間:9:00〜18:00
定休日:水曜日(不定休あり)
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recette

ルセット

recipe

生地

KASE-ROGGEN MISCHBROT MIT SAUERTEIG

KASE-ROGGEN MISCHBROT MIT SAUERTEIG

ライ麦粉・・・50%
中力粉・・・30%
インスタントドライイースト・・・0.6%
塩・・・2%
サワー種(*)・・・42%
吸水・・・80%
クルミ・・・10%
アーモンド・・・10%
ブラックペッパー・・・0.5%
ローズマリー(生)・・・0.2%
チーズ(とろけるやわらかゴーダ)・・・40%
チーズ(PキューブM8mm)・・・40%
チーズ(北海道十勝パルメザンチーズ生削り)・・・適量

KASE-ROGGEN MISCHBROT MIT SAUERTEIG

*サワー種
1.サワー種は5日間かけて用意します。初日にライ麦粉と水を1:1で混ぜ合わせます(pH6.3)。28℃75%で24時間発酵させます。
2.2〜4日目はそれぞれ、前日の種、ライ麦粉、水を1:10:10で仕込みます。前日の種に30℃のお湯を注いで細かく均一に砕き、そこにライ麦粉を足します。
3.発酵のためなるべく空気に触れるよう、乱雑な形状で置き、28℃75%で24時間発酵させます。
4.5日目の種はpH3.9になり、それを使用します。過発酵に注意してください。